あみ貞船長ブログ

2017/02/06

昔の舟遊びについて、あみ貞(てい)では私の祖父の代から続く細川流投網、今は亡き親父の話ですと昔のお客様は朝8時頃から来て船に乗る時は必ず靴を脱ぎ乗船しました、前から乗船するのですが前で投網を打つのでそこは神聖な大事な場所なので、土足で入ると祖父はすごく怒ったそうです、出船するとまずはお客様がお酒で清め今日の大漁を祈願します、魚が取れないとお昼の食事ができません、このころは水が澄んでいて綺麗すぎてなかなか魚が取れないこともあったそうです、名人と言われた投網を披露してお昼は取れた魚で天ぷらや洗い(氷で占めた刺身)を作りお客様は一杯飲みながら味わいます、時期によっては砂浜でアサリやハマグリを取ります、この当時アサリはいくらでもいたので船頭はハマグリの目堀をします(潮が引くとハマグリがいるところには模様が出て)アサリは船頭はとりません、そして帰りも投網を投げます、お客様のお土産用となる魚を取ります、昔は娯楽がなかったので五・六人で旦那衆の贅沢な遊びでした、親父の代になると船も少し大きくなって10名から20名ぐらい乗れる船になりました、また海も埋立てが加速してきて江戸前の海がだんだん少なくなり、それとともに公害の問題が出てきて隅田川ではどぶ川のように汚く悪臭がして、まだ江戸川はそれほど汚くなかったので投網舟は私の代までかろうじて残りました、今は年一回の投網祭りで投網を打つくらいです、私が若いころはまだ代々来ているお客様がいましたが、だんだん昼間の舟遊びができる人も減ってきました、例、手ぬぐいで有名な(かまわぬ)さまは昔江戸川に染やさんが多かったので染やの旦那衆を毎年連れてきていました、今は夜の屋形船に来ていただいています、代々ご利用いただいてありがたいことです、もっと江戸前の海が綺麗になってたくさんアサリが取れるようになるといいですね。  三代目 小島貞明

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